伊丹くじら小規模保育園 社会福祉法人くじら伊丹くじら小規模保育園

ぶつかってごめんね

blog園ブログ

  • 2歳児
  • ブログ

ぶつかってごめんね

ぶつかってごめんね

ある日の朝、登園してきたAくんの保護者の方が、

「昨日帰りに、Bちゃんとぶつかってしまい、こけたBちゃんが泣いてしまって・・・

その場では謝ることができなかったので、保育園で謝ると言っていました。

様子を見てやってもらえませんか?」

と、言われました。

Aくんが、朝の身支度が終わったところで、

「ねぇAくん、昨日帰るときBちゃんと一緒だったの?」

「うん!Bちゃんいた!」

「Aくん、走ってたの?」

「うん!Aくん走ってた!」

「Bちゃんにぶつかった?」

「うん。」

「Bちゃんどうなった?」

「Bちゃんこけちゃった。えんえんって泣いた。」

「そっかぁ。痛かったのかな。その時、ごめんねって言った?」

「言ってない」

「あそこにBちゃんいるけど、どうする?」

「いやだ。言わない。」

しっかり昨日のことを覚えていたAくん。

「ごめんね」は、無理に言わせたくないので、今じゃないのであれば、時間を置こうと思い、それ以上のことは言わず、様子を見ることにしました。

数時間経ち、Aくんが絵本読んで~と来ました。

読み終わったあと、もう一度、今日初めてそのことを話すかのように、朝と同じ話をしてみました。

              :

「あれ、Bちゃんにごめんねって言ったんだっけ?」

「言ってなかった」

「そっか~!どうする⁇」

「ごめんねって言う」

そして、すぐ近くにいたBちゃんを呼びました。

「せんせい、いっしょに」

と、Aくんが耳元で言うので、「せーの」と言うと、

「ぶつかってごめんね」

しっかりと言うことが出来ました✨

Bちゃんは、昨日のことは覚えていなかったようで、

「えーなにーー⁇」

と言っていました^^;

それでも、ごめんねと言えたAくんは、すっきりしたような、満足したような良い表情をしていました。

そして、「頑張ったね!偉かったね!」と、ギューッとしました🌟

「ごめんね」の意味が分かってくると、簡単に言えなかったりするようになってくるんだと思います。

謝るのには、勇気がいります。

Aくんが、勇気を出せた場面に立ち会えて、嬉しかったです。

子どもたち同士の関わりを見守り、時には手助けをしながら、成長の援助をしていきたいと思います。

一覧へ戻る