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ぶつかってごめんね

ある日の朝、登園してきたAくんの保護者の方が、
「昨日帰りに、Bちゃんとぶつかってしまい、こけたBちゃんが泣いてしまって・・・
その場では謝ることができなかったので、保育園で謝ると言っていました。
様子を見てやってもらえませんか?」
と、言われました。
Aくんが、朝の身支度が終わったところで、
「ねぇAくん、昨日帰るときBちゃんと一緒だったの?」
「うん!Bちゃんいた!」
「Aくん、走ってたの?」
「うん!Aくん走ってた!」
「Bちゃんにぶつかった?」
「うん。」
「Bちゃんどうなった?」
「Bちゃんこけちゃった。えんえんって泣いた。」
「そっかぁ。痛かったのかな。その時、ごめんねって言った?」
「言ってない」
「あそこにBちゃんいるけど、どうする?」
「いやだ。言わない。」
しっかり昨日のことを覚えていたAくん。
「ごめんね」は、無理に言わせたくないので、今じゃないのであれば、時間を置こうと思い、それ以上のことは言わず、様子を見ることにしました。
数時間経ち、Aくんが絵本読んで~と来ました。
読み終わったあと、もう一度、今日初めてそのことを話すかのように、朝と同じ話をしてみました。
:
「あれ、Bちゃんにごめんねって言ったんだっけ?」
「言ってなかった」
「そっか~!どうする⁇」
「ごめんねって言う」
そして、すぐ近くにいたBちゃんを呼びました。
「せんせい、いっしょに」
と、Aくんが耳元で言うので、「せーの」と言うと、
「ぶつかってごめんね」
しっかりと言うことが出来ました✨
Bちゃんは、昨日のことは覚えていなかったようで、
「えーなにーー⁇」
と言っていました^^;
それでも、ごめんねと言えたAくんは、すっきりしたような、満足したような良い表情をしていました。
そして、「頑張ったね!偉かったね!」と、ギューッとしました🌟
「ごめんね」の意味が分かってくると、簡単に言えなかったりするようになってくるんだと思います。
謝るのには、勇気がいります。
Aくんが、勇気を出せた場面に立ち会えて、嬉しかったです。
子どもたち同士の関わりを見守り、時には手助けをしながら、成長の援助をしていきたいと思います。